ポリプロピレンガイドPOLYETHYLENE GUIDE

樹脂製外板は、自動車の軽量化による燃費向上を目的として開発・検討されており、欧米車に続き日本車への搭載事例も増えてきています。中でも、PP 製外板はバックドアアウタパネルへの搭載から始まり、最新の軽自動車ではフェンダーやボンネットへの搭載も見られるようになってきました。PP は最も比重の小さい樹脂で成形性に優れることから、軽量化だけでなくデザイン性の観点からも期待されており、外板部材の重要な要求品質である低線膨張性と高剛性(高曲げ弾性率)への取り組みが進められています。
低線膨張性は、外板部材間の隙間を極限まで狭くするために必要な性能であり、高級車では特に鋼板並みの線膨張率が要求されます。鉄、アルミの線膨張率(単位:10⁻⁶/℃)はそれぞれ約 10、30 であるのに対し、標準的な PP は 100 以上、バンパー用 PP でも 70 程度と、アルミとは 2 倍以上の性能差があります。
そのため、低線膨張性の技術的難易度は高かったものの、日本ポリプロ株式会社では、長年培ってきたエラストマーや各種フィラーとの複合材料設計技術を駆使し、アルミ並みの線膨張率を有する材料の開発に成功しました。

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